会長挨拶

第15回 日本医療マネジメント学会 高知県支部学術集会

学術集会会長 市川 德和

医療法人永島会 永井病院 院長

 第15回日本医療マネジメント学会高知県支部学術集会(平成29年8月20日)を高知市春野ピアステージにおいて開催させて頂きますことは、私のみならず慢性期医療を担う当施設にとりましても大変光栄なことであり、皆様方に深く感謝する次第でございます。
 本学術集会は、医師、看護師、薬剤師、栄養士、セラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)、検査技師、社会福祉士、事務職など多職種の医療関係者が集まり、発表・討論し、医療の質向上のために設けられた会であります。私は、平成12年に県立安芸病院(現あき総合病院)の診療部長に任ぜられ、「病院管理・運営とは」を目の前に突き付けられ茫然としていた時に、第3回日本医療マネジメント学会横浜大会に参加し、その方向性を教えて頂き、感動したことは今でもはっきりと覚えています。高知県支部を立ち上げるにあたり、堀見支部長、大串副支部長とともに発起人として始めた会が、今では高知県において最も大きな学術集会に発展したことは嬉しい限りでございます。
 私は、現在高知市春野町において永井病院を運営していますが、医療・介護療養病床の慢性期医療を担って10年が経過しました。2025年までに医療・介護報酬の同時改定は、来年を含め2回あります。国は、「地域医療構想」「地域包括ケア」を基軸に高度急性期から慢性期・在宅期すべてにわたり、医療提供体制の改革を厳しく迫っています。高知県支部学術集会会長としては、初めて慢性期医療を担っているものが担当します。高度急性期医療を川上とすると、地域の在宅・慢性期医療から高度急性期医療を見ることは、「川下からの論理」として重要な視点ではないかと考えています。医療提供体制での慢性期医療とは、在宅医療を含めた医療・介護・福祉の統合された提供であります。①高度急性期病院からの迅速な患者の受け入れ(ポストアキュート)、②地域での在宅療養患者の緊急入院治療、③リハビリテーションによる地域復帰、④身体疾患合併の認知症患者の受け入れ、⑤高齢非がん・がん患者のターミナル期の治療 といった5つの提言があり、慢性期医療においても治療して早期に在宅に帰す機能が重要視されています。
 今回のテーマは、「地域包括ケアとリハビリテーション」とさせて頂きました。特別講演として、和歌山県立医科大学附属病院副院長 リハビリテーション科 田島文博 教授に「急性期病院のリハビリテーション」、ランチョンセミナーは、高知大学医学部附属病院 リハビリテーション科 石田健司 准教授に「急性期病院におけるサルコペニアとフレイルの重要性」をお願い致しました。また、高知県立大学 野嶋佐由美 学長に、「医療・介護・福祉に対する高知県立大学の役割」をテーマに特別スピーチをお願いしております。
 旧春野町は、まだ里山文化が残されている自然豊かな土地とその人柄を宝にしています。市街地での学術集会とは、また一味違う体験をして頂けると思っています。多くの方々の参加を心よりお待ちしております。

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